ムー大陸はどこにあったのか

幻の超古代文明の謎ムー大陸はどこにあったのか 古代文明

ムー大陸の候補地5選

太平洋 – ムー大陸説が最初に提唱されたのは19世紀半ばで、当時は太平洋にあったとされていました。太平洋にあるリーマン諸島がムー大陸の遺跡であると主張する説もあります。

インド洋 – ジョン・M・ファレルが提唱した説によれば、ムー大陸はインド洋の南西に存在し、その島々は今日のマダガスカルモーリシャスセーシェル諸島などとなっているとされています。

大西洋 – ムー大陸が大西洋にあったと主張する研究者もいます。アゾレス諸島カリブ海の一部がムー大陸の残骸であると考えています。

南極 – オットー・ミューラーが提唱した説によれば、南極大陸の下にムー大陸が存在し、その地殻変動がムー大陸の没落を引き起こしたとされています。

大陸棚 – ムー大陸が海面下の大陸棚に存在し、その地殻変動が海水面の上昇を引き起こしたと主張する研究者もいます。この説によれば、ムー大陸は世界中に広がっていた可能性があります。

リーマン諸島とは

Googleマップより(画像 TerraMetrice、地図データ Google、INEGI)

リーマン諸島(Lemuria)は、19世紀に提唱された、太平洋にかつて存在したとされる伝説上の大陸「ムー大陸」の遺跡であるとする説の中で、その遺跡があるとされた島々の総称です。

この説によれば、リーマン諸島はムー大陸の残骸であり、今日では海面下に没しているとされています。実際には、リーマン諸島という名称は架空のものであり、その存在が科学的に証明されたわけではありません。この説は、19世紀の地球科学者フィリップ・シュナーベルによって提唱され、その後、神秘主義者やオカルト研究家たちによって広められました。

インド洋説

ファレルは、著書『失われた大陸ムー』(原題:The Lost Continent of Mu)の中で、ムー大陸を太平洋に存在する大陸と位置付ける説を唱えています。しかし、この説には多くの批判があり、ムー大陸の位置に関しては様々な説が存在しています。

インド洋に位置するとする説では、ムー大陸は約2万5000年前に沈んだとされており、その後、その地域にあった島々が形成されたとされています。具体的には、マダガスカルはムー大陸の南部に位置する一部であり、モーリシャスやセーシェル諸島は、ムー大陸が沈んだ際にできたサンゴ礁の上に形成されたとされています。

アゾレス諸島

Googleマップより(画像 TerraMetrice、地図データ Google、INEGI)

大西洋に位置するとする説では、ムー大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸の間に位置しており、その一部がアゾレス諸島やカリブ海の一部を形成しているとされています。また、この説では、エジプトのスフィンクス像やメキシコのマヤ文明など、世界中の古代文明に共通する文化的特徴が存在することから、これらの文明がムー大陸に由来するものであるとする説もあります。

ただし、この説に対しては多くの批判があります。例えば、アゾレス諸島やカリブ海の地形や地質学的な特徴が、ムー大陸と一致するという証拠はなく、エジプトのスフィンクス像やメキシコのマヤ文明の特徴が共通するという主張にも疑問が持たれています。

南極説

ムー大陸が南極に存在したとする説では、南極大陸が現在よりも北に位置していた時代に、ムー大陸が南極大陸とつながっていたとされています。この説によれば、南極大陸周辺の海域には、ムー大陸の遺跡が残っており、南極大陸周辺に存在する不可解な地形の多くが、ムー大陸の残骸であるとされています。

しかし、これらの説には科学的な根拠が不足しており、疑問視する声も多いです。南極大陸は、地質学的に非常に若い大陸であり、ムー大陸が南極に存在したとする説が正しいとすると、それは非常に短い期間に発生したということになります。また、南極大陸周辺の海域には、地球の歴史の中で様々な海洋が存在し、ムー大陸の存在を示す遺跡が残っている可能性は非常に低いとされています。

近年、南極大陸の氷床下で、かつて巨大な川が流れていた痕跡が発見されたことが報じられています。これは、南極大陸の氷床下に蓄積された層の中に含まれる微粒子の分析によって明らかになったもので、過去の気候変動によって南極大陸が氷河期や温暖な時代を経験していたことが示唆されています。また、南極大陸のピラミッドや遺跡の痕跡など興味を掻き立てられる噂もありますが、現在のところ有力な情報がありません。

ムー大陸はどこにあったのか

現段階の考察として・・・

歴史的・文化的背景から、太平洋に存在したという説が有力視されています。私自身も太平洋に存在したと考えています。ジョン・M・ファレルなどの研究者が提唱したインド洋や大西洋にあったという説もありますが、それらは科学的に確かな根拠がないため、あくまで仮説の範囲に留まっています。

太平洋に存在したという説が有力視される理由には、以下のようなものが挙げられます。
・太平洋の地殻活動が激しいことから、過去には大陸が存在した可能性が高いと考えられていること。
・太平洋にある島々の文化や伝承に、ムー大陸と関連するような要素が見られること。
・ムー大陸を提唱したジェームズ・チャーチワードが、自らの霊的な体験に基づいて太平洋に存在したと主張したことから、彼の説を支持する者が多いこと。
・太平洋にはプレートの境界が多く、これまでの地震や火山活動の観測から、地殻の動きや変化が比較的明確に把握できること。

ムー大陸の遺跡と考えられている遺跡

イースター島のモアイ像:イースター島には、巨大な石像であるモアイ像があります。これらの像は、紀元前1250年から1500年頃にかけて作られたと考えられています。モアイ像は、太平洋の人々が、より広い文化的交流の一部として、ムー大陸とつながりを持っていた可能性があるとされています。
沖縄の海底遺跡:太平洋の沖縄県には、海底に沈んだ遺跡があります。この遺跡には、石造物や青銅製品が含まれており、これらは古代のムー大陸の文化的遺産である可能性があるとされています。
ハワイの地形:ハワイ諸島には、太平洋の中央部に位置するホットスポットと呼ばれる地形があります。ホットスポットは、地球のマントルからマグマが上昇して形成されたもので、ハワイ諸島の地形は、過去の火山活動によって形成されたものとされています。一部の人々は、この火山活動が、かつて存在したムー大陸の地殻変動に関連している可能性があると主張しています。

モアイ像はムーの遺跡というにはどうかと思いますが、沖縄の海底遺跡やハワイについては有力な手掛かりになるのではないかと期待しつつ、今後の研究や発見に期待したい。

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